退職代行サービスを利用すると損害賠償請求に発展することもあるって本当？

退職代行サービスを利用すると損害賠償請求されることがあるの？

退職代行サービスのデメリットと言われるのが、会社から損害賠償を受けるリスクがあることです。

損害賠償請求は大げさで、滅多に起きることがないものと考える人もいるでしょう。

しかし、実際に退職代行サービスを利用した後に損害賠償請求をされたという人は存在します。

ただ、退職代行サービスを使ったことが原因で損害賠償請求に発展するということは、まずありません。

退職代行サービスを使うこと自体は、会社に対し損害を与えるような行為とはなりません。

そのため、退職代行業者に退職の意思を伝えて貰っても、その先の交渉をして貰ったとしても、損害賠償請求まで発展することはないと考えておいて良いでしょう。

ただ、退職をすることによって、会社に大きな不利益や損害を与える結果となる場合は、そのことを理由に損害賠償請求が行われることがあります。

退職代行によって損害賠償請求が行われるパターンとは？

退職代行サービス利用後に損害賠償請求が行われるのは、会社にとって損失が生まれた場合です。

会社の中で自分一人しかできない業務があるのに全く引き継ぎをせず辞めてしまうと、業務に大きな支障をきたすことになります。

内容によっては、莫大な損失に繋がることもあるでしょう。

さらに、何千万円など多額の利益に繋がるプロジェクトを任せられていながら、その仕事を全うせず突然辞めてしまえば多大な損失を生み出すだけでなく、取引先との関係までこじれることがあります。

このように、退職によって会社に損失を生み出す場合は、損害賠償請求が行われる可能性が生まれます。

退職代行サービスを使う時には、自分の退職によって会社が混乱に陥ることはないか、大きな損失を出すことはないか考える余裕を持っておくと良いでしょう。

それにより、損害賠償のリスクを減らすことができます。

損害賠償の不安を感じず退職代行サービスを利用するには？

損害賠償のリスクを下げるためには、会社に迷惑がかからないタイミングで退職代行サービスを使うことがおすすめです。

パワハラなどが原因で、今すぐどうしても辞めたいという場合であっても、感情に任せて退職を決意すると損害賠償請求に発展する可能性が生まれます。

もう二度と上司の顔を見たくないなどの理由があったとしても、退職代行を利用する時には、自分が抜けて困ることはないか、引き継がなければいけない事柄はないかを見直しておくことがおすすめです。

2週間の有給が残っていれば、その有給を消化することで引き継ぎ期間を作らず退職をすることも可能です。

ただ、損害賠償請求に発展する程の損失を出さなかったとしても、会社から業務に関する連絡が何度も届く状態となってしまうこともあるでしょう。

こうした状態を避けるためには、書面に引き継ぎ内容をまとめておくなど、準備をした上で退職代行サービスを利用すると良いでしょう。

退職代行によって損害賠償請求された時はどうすればいいの？

退職代行サービス利用後に、損害賠償請求をされた場合は、弁護士に相談をすることになります。

有給などの交渉ができる労働組合運営の退行代行サービスを選んでいたとしても、できることは退職に関する交渉や手続きまでです。

損害賠償請求に対する対応などは行うことはできません。

弁護士監修の業者であれば、損害賠償請求の際に弁護士を紹介して貰うこともできるでしょう。

それ以外の場合は、個人で探すことになると考えておく方が良いでしょう。

退職代行サービスを利用して会社を辞めることによって、損害賠償請求になる可能性があると感じている場合は、最初から弁護士事務所が運営する退職代行サービスを選んでおくことが有効です。

費用は少し高めとなりますが、損害賠償請求などのトラブルが起きた時にそのまま対応を任せられるというメリットが生まれます。

退職代行によって損害賠償請求がされる確率は高いの？

退職代行サービスの利用によって、損害賠償請求に発展する可能性は、それ程高くありません。

損害賠償のリスクがあると聞くと、危険なサービスというイメージを持つ人もいますが、会社に損害を与える心配がない人であれば、問題なく退職ができることが殆どです。

極稀に損害賠償請求に発展することがある程度のため、退職をしたい旨を上司や会社に伝えることができないと悩んでいるのであれば、退職代行サービスの利用を考えておくと良いでしょう。

サービス利用のリスクを減らしたい時は、業者を利用したことがある人の声を確認しておくことがおすすめです。

問題なく退職をすることができたか、その先で損害賠償を始めとしたトラブルが起きることはなかったかを確認しておけば、安心して依頼をすることができます。

しっかりとした実績のある業者を選んでおけば、トラブルに対する不安を感じることなく結果報告を待つことができるでしょう。